Don't think, feel!

Bad boyの歌詞に使われている

『Don't think, feel.

これは、大野さんが尊敬していて

永遠に観れると言っていた

ブルース・リー燃えよドラゴン」の有名なセリフ。


Bad boyでもこの歌詞のところで

自らブルースリーと同じ衣装を着て、

Don't think,feel!とオマージュをやってましたよね
(すごい顔で)


サトラジ談によると、

Bad boyのこの歌詞と

ブルースリーのこの台詞との一致は

偶然だったということに驚く。


"おれはやれる男だと。

やってやるんだと、

今に見てろよと

まだやってないだけだ。

おれがもしやったら凄いことになってしまうぞ。

でも、やらない"(←シュール


そんな"葛藤"を歌詞に込めてほしいと

智くん自らディレクターにリクエストした結果、

偶然(いや、むしろ必然的に)一致したのが

『Don't think!feel』


色んな捉え方のできる言葉ですが

智くんはまさに、

「Don't think! Feel.(考えるな!感じろ。)」の人

だなとおもう


自分の感じるもの、ピンと来たものに向かって

迷わず行動を起こすことができる人。

カッコつけることなく、むしろ泥くさく。


でも実は、その行動を起こすまでの道のりは

誰よりも繊細で長く、『下準備』が抜かりない。

 

下準備。もうひとつこの言葉の解釈として

『全てを捨てて現場に挑みなさい』がある。


本番までの準備は頭と身体を存分に

使い、充分すぎるほどの準備をする


そして本番中はもう一切頭を使うのをやめて

「心」のみで演じる。

 

(この大野さんの「準備力」については

またいつか別で…)

 

そんな下準備の過程を決して表には出さず、

人知れず黙って頭の中をフル回転させ、

「かんがえるな、感じろ。」を何度も

自分に言い聞かせ、もがく。

 

そして、

人前に出てきた時点では

いつだって、もう既に"覚悟"を決めた後だ。

 

それが、大野さんの美学。

 

そんな心の葛藤や、もがき苦しみ、

人知れず重ねた準備の過程を

大野さんの独創的なシュールさで

まさかの公でぶつけてくれたのが

"Bad Boy"だった。

 

会場で見るバッボイは圧巻だった。

それと同時に謎の胸騒ぎすら感じた。

 

アートにおいては、無意識に自身の心境を

作品に落とし込む大野さんだけど

ソロ曲についてはどれもこれも"ファンがみたいもの"

が基軸になっていて決して自身の感情や状況を

そこに落とし込むことはなかった。

 

だから、大野さんのこれまでのソロは

伸ばしても全く手の届かない儚さと別世界感があった。

 

でも。Bad Boyに関しては違った。

目の前で今までにない感情をぶつけてくる大野さん。

"一緒に"その感情を共有しているような

新しい感覚。

 

息が詰まるほど苦しい、

だけど生身の大野さんに触れることができたみたいで

嬉しい。

 

"いっしょに" 分かち合えたような感覚が

強かったのがバッボイだった。

 

それから数年後の1月27日。

あの時の感覚は、

あながち間違いでは無かったことを知る。

 

やっぱ、大野さんってお互い必要なことは

必ず何かしらで、どストレートに伝えてくれますよね?

 

それも計算じゃなくて、感覚的に自分の中で

必要なことと、そうじゃないことの選別が

自然にできる人だから信じられる。

 

自分自身には「かんがえるな、感じろ。」って

めちゃくちゃ自分に厳しいのにね?

受け取る側には「感じろ」とは言わずに

全部を準備して整えてから

「はい、どうぞ」って

綺麗に包んで渡してくれる人なんですよ。


ほんと、『Don't think!feel』は

おおのさん、そのもの。

 

#大野智