準備力

ドラマの役に入る時や、ステージに立つ時。


本番を迎えるにあたって、大野さんは

「なにも考えてない」

と言うことがある

 

そんな、大野さんが現場に立つ時に言う

「なにも考えてない」は

「もうすでに完成している」ということ。

 

大野さんのパフォーマンスの凄さは

一切抜かりない『準備力』が根幹にある

 

いざ、次の役が決まると同時に智くんの

高い洞察力で徹底的に役どころを分析し

並大抵ではない努力を重ね、

完璧に自分のなかにその役を落とし込んだ状態で

現場に臨む

 

だからといって、

ガチガチに固めてくるわけではない。

 

監督の要望にもその場で柔軟かつ

臨機応変に対応できる"余白"を常に持っているのは、

完璧な準備の賜物。

 

"自由=練習"と言うほどのひと。

 

大野さんは、どれだけ周りに評価をされても

芸歴が何年、何十年経とうとも

いつも「不安だ」という。

 

この悲観的な予測が智くんの力となり、

常に地に足をしっかりとつけ

敵は自分と言わんばかりに自分を追い込む。

 

普段の物静かで落ち着いた大野さんからは

想像もできないほどの努力を

裏では人知れず重ね

表舞台に立つ時には、期待以上の結果をだす。

 

このギャップこそが大野智であり、大野さんの美学。

(ほんとこのひと人生何周してきたんだろう…)

 

 

更に彼の場合、前述での

"短期的な準備力"はもちろんのこと

"長期的"にも先の道を見据え、

忍耐をきらすことなく

地道な準備をかさね続けることができる。

 

たとえ、何年がかりであろうとも。

 

以前に、中居くんがとある番組で後輩グループに
こんなことを言っていた。

 

「デビューの時は若さもあり

 周りの力で頂点に連れていってくれるけど

 10年経った時に自分を磨いて

 武器を沢山持っているかどうか。

 次の山に登る時に自分のリュックには

 どんな荷物を持っていけばいいのか

 それを踏まえて、スタートラインに立てるのは

 8年くらいが過ぎてからだ」

 

大野さんも、いつも同じようなことを言っている。


『苦労は買ってでもしたほうがいい
 苦労を重ねた人ほど強いから』

 

"芸能界"

 

ここは、きっと一般では想像もつかないほどの

スピード感のなかで結果も求められ

時には他者とも闘って

生き残っていかなければならない世界なんだろう

 

"普通"の感覚を持ち続ける大野さんにとって

最も自分自身のスタンスとの

ギャップにまみれた世界だったと思う。

 

それでも大野さんは

どんなに苦しい時期でも

その荒波に押し流されることなく

山の頂を行き急ぐこともない。 

 

ライバルは、いつだって自分。

 

目の前のひとつひとつを

丁寧に摘み取りつづけることで

いつか必ず自分たちも認められる。

 

道は開ける。

 

この信念を嵐が何年経とうと

絶対に曲げなかった。

 

『結果なんてどうでもいい、一生懸命があれば』

 

そうして彼は、地道な努力と経験で実力をつけ

愛に溢れたパフォーマンスで

着実にファンを増やしていった

いつしか大野さんの信念は、グループを支える

機軸にもなった。

 

中居くんの言う「武器」というものは

智にとっては「宝物」という言葉のほうが

近いかもしれないな。

 

智くんが貫いてきた信念を胸に

20年以上の歳月をかけて

地道に拾い集めてきた「宝物」こそが

大野智を守り、前に突き進める武器。

 

本当に強い人なんです。大野さんは。

 

#大野智